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コンセプト(個人向け)|税理士大村真有美事務所

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コンセプト-Concept

依頼者にとっての「豊かさ」の整理、整頓

豊かさを考える

皆さんにとっての「豊かさ」とは何ですか? ありきたりですが、100人の方にお聞きすれば100通りの答えが返ってくる個人差が大きい概念ですね。この個人差は、その人の年齢であったり、その人の現在置かれている環境であったり、その人の生い立ちなどの違いから生まれてくるものと考えます。それでは、もう少し具体的に、「豊かさ」に欠かせないものは? とお聞きすれば、「お金」「時間」「家」「家族」「仕事」「健康」などという答えが概ねかえってくると思います。

 

この一見乱雑な「豊かさ」を整理すると、それは「物質的」豊かさと「精神的」豊かさとに大別できます。前者の「物質的」豊かさの代表選手は「お金」であり、このお金をもってすれば、とりあえず物質的豊かさを満たしてくれるものと考えます。後者の「精神的」豊かさは、「物質的」豊かさとも密接に絡むのですが、これを除いて考えれば、自分自身と他人との距離感(人間関係)から生まれてくるものと考えます。

 

自身が置かれている環境、例えば、家庭であったり、職場であったりと、その環境において自分を取り巻く人間関係が良好であれば、心が満たされ豊かさを感じることにもなると考えます。また、良好な人間関係を形成する、感じられるという視点では、自らが健康であるというのも「精神的」豊かさに欠かせない要素でもあると考えます。
 

お金を考える

「物質的」豊かさの代表選手である「お金」は、自分自身や家族の生活のための衣食住を手に入れるために不可欠のものであり、大なり小なり誰もが「豊かさ」の土台をなすものとして一番に思い浮かべる要素ではないでしょうか。「お金」は、なにがしかの物との交換によって初めて「物質的」豊かさに変貌するのですが、経済社会では、多くのものに価格がついている以上、「お金=物質」という式がなりたち、お金さえあれば、とりあえず物質的豊かさを満たしてくれるものと考えます。

 

ここで肝心なのが「とりあえず」という言葉です。人間社会に生きている限り物欲を刺激する商品やサービスが日々生み出され、否応もなしに外界から物欲を刺激され、物質的豊かさの際限を自らが決めない限り、欲求が満たされない、豊かさを実感できないという、自分自身の心の状態が生まれてくるからです。だからこの「とりあえず」を考えることは、「お金」を考えることでもあるわけです。
 

時間を考える

もう一つ「豊かさ」を考える上で大事な要素が「時間」です。「時間」は、誰にでも等しく訪れる人生の終焉を起点に、自らの一生を、そして今を考えることで、その全体の長さが見えてくるものだと思います。

 

もし、永遠の命というものがあれば、「時間」の長さなど気づきもしないですし、若いときには、人生の終焉に対するリアリティの無さから、永遠の命を授かったような錯覚に陥り、無計画な生き方をされる方も多いと思います。一方、この長さを考える作業を行うことで、「お金」と「時間」が根本的に代替関係にあり、かけがえのない要素であることに気づかされます。

 

限りのある人生の時間は、一刻一刻過ぎていき、この時間を「仕事」に費やすことで生活の糧となるお金を生み出したり、お金を生む時間と引き替えに、「精神的」豊かさを形成する家族や友人との楽しい時間を過ごしたり、体を癒やす健康のための睡眠の時間をとったりと、この代替関係は、「物質的」豊かさと「精神的」との代替関係であるともいえるわけです。
 

「豊かさ」の整理、整頓のお手伝い

私たちは、この代替関係の中、世代を超えて、依頼者にとっての「お金」と「時間」とを整理、整頓し、共に物質的、精神的「豊かさ」の最適値(バランス)を考え、依頼者自らが儚く消える「豊かさ」をいつまでも見い出し続けられるよう、お手伝いしていきたいと考えています。

 

具体的豊かさは、衣食足りて次を考える?

衣食足りて

管子から由来する「衣食足りて礼節を知る」とはよく知られる言葉ですが、物質的な豊かさが満たされてこそ初めて礼節を考えるゆとりができるという意味だと私は考えます。この「衣食足りて」と感じる、または考える状況については、人それぞれの世代、価値観、家族構成、生い立ち、時代などで千差万別です。

 

社会に船出し、経済的に自立し、そして結婚。一般には、20代から30代の間に迎えるライフイベントですが、この時期を境に家族が増えはじめ、自分自身にとどまらず家族の衣食を満たすことが一大事業となり、そのために夫婦が協力して自らの時間を仕事に拠出し、お金に得る(衣食を満たす)作業が盛んに行われます。振り返ると気づくのですが、この間は心身共に盛んでがむしゃらではありますが、楽しく充実した時間であったとも感じることのできるライフステージであると考えます。
 

子供の教育と相続の基本

家族の衣食が足りはじめ、「とりあえず」すぐに訪れるライフイベントが子供の就学であり、これにかかる教育資金の獲得作業が50代くらいまで続きます。でも、出産から子供が社会に船出するまでのこの時期は、あまり理解されていませんが最初の相続対策の時期でもあります。なぜこんなに早く相続対策をするのでしょうか。

そもそも相続とは、ご両親の財産の一切を引き継ぐイベントですが、この財産というものがしっかり理解できていない方々が多く見受けられます。財産には、物質的な側面と精神的な側面とがあります。残される子供たちに経済的側面を満たすのが物質的財産で、その引き継がれる物質的側面を次の世代に維持し、精神的豊かさにつなげる智慧が精神的財産となります。学業(知識)にとどまらず、この智慧を子供たちに身につけさせられる行為が教育であり、とても重要な相続対策となります。
 

住まいという場所

衣食にとどまらず、子供に対する物心両面の教育の次に考えるのが住まいの取得です。もちろん、時間軸でみれば、出産以前に住まいを取得される方もいらっしゃいますから、この当たりの時期的ズレは生じますが、いずれにせよ人生最大の買い物と言っても過言でない「住まい」という「場所」の取得はこの時期の一大イベントであることは皆さんが納得されることと思います。

 

住まいは、社会に船出してすぐに取得するというわけには中々いきません。まずは、賃借するところから始まり、経済的ゆとりが出始めて取得を意識するようになります。ここで考えなければならないことは、終の住まいという考え方です。人生の終焉を考えると、実は、同じ場所にずっと住み続けると言うことはありえません。

 

極端な話、介護が必要となり介護施設に入居し、病を患い医療施設のお世話になるというところまで考えると、住まいというのは、預貯金と同じ物質的財産に過ぎないということです。一方、家族との思い出を育む「場所」という側面では、単なる物質的場所にとどまらず、精神的豊かさ、良き思い出の製造場所という側面も見逃せません。
 

衣食足りる前に考える

人生の有り様(ライフイベント)は、社会に船出し始めていくつかの分岐点を迎え、道を選択し、それを過ぎ去り、色をなしていきます。この彩りがその人なりの人生の有り様を形作るのですが、衣食足りるまで無計画なまま前に進むと絵の具の色は混濁し、自分自身でも意味不明な絵画となってしまいます。

 

では、最初に心がけるのは何でしょう。ありきたりに言えば、人生設計ですが、計画そのものは、状況に合わせて変えるものですから、最初に考えるというには、少し物足りない気がします。やはり大事なのは、夢ではないでしょうか。夢は、手に入れればその行き着く先で新たに生まれますが、いつも心に宿る基軸であることで遙かにすてきな彩りを人生に添えていきます。
 

夢を叶えるお手伝い

現実の経済社会は、その人の人生を大きく揺さぶっていきます。いつも心に夢を携えて、焦らず一歩一歩自分に負けないように歩んでいけば、必ず、彩り豊かな人生を過ごせます。私たちは、その夢を支えるに過ぎない計画ではありますが、依頼者の夢にたどり着くための道しるべとして、その方のライフプランを見つめ、考え、夢を叶えるお手伝いができればと考えています。

50歳から人生の終焉を考える

夢の先に見えてくること

自身の周りでは、30歳半ばまでは友人知人の結婚式が続き、40歳から50歳くらいまでは小休止、そして50歳を超えた当たりから少しずつ葬儀に立ち会うことが増えてきます。手に入れた夢の数々は、良き思い出となり、人との出会いが大きな財産になってくるのも50歳を超えた当たりからでしょう。

 

振り返れば、夢は、手に入れると新たなる夢が生まれ、永遠に尽きないように感じますが、自分の体力や記憶力の低下、すなわち老い始めたことに気づきはじめ、今まで通りのペースで夢が手に入らなくなってきたことを痛感するのもこの年齢からだと思います。一方で、老い始めて嬉しいことは、若かりし頃、あんなに大きな人生の障壁が、いとも簡単に通り抜けられる智慧が急速にどんどん増していることだと考えます。その結果と言っては何ですが、身構えた夢でなければ、日々の生活の中に溢れ出でて身につけた智慧を生かせば、いくらでも手に入るということに行き当たります。

 

夢の先には、どこまでも夢が続く、そんなことに気づけるのも歳月を重ねる喜びだと考えます。

 

終焉を考えるからこそ

物質的豊かさも精神的豊かさも、50歳を超えて真に理解できる世代となってきていると考えます。それは、やはり否応なしに訪れる友人知人の人生の終焉を目の当たりにするからなのでしょう。そして、その方々の人生の終焉に寄り添い、自らの終焉を考えるからこそ、今を如何に生きるべきか、今まで以上に充実した人生を送ることができるか、そんな豊かさを生きる智慧が増していくのだと考えます。

 

憂いのない人生の終焉とは

自身の終焉を考えるに、残された者の生活や自分自身の人生の後始末、具体的には、認知、介護、相続、お墓などが次々とテーマに上ってきます。かといってこのことが憂いとなっては意味がありません。

 

これは憂いでなく、今までの、そしてこれからの感謝を形にすることなのです。ですから、自分の人生を少し立ち止まり一旦棚卸しを行い、その棚卸しの中でできることだけを形にすれば良いだけです。ですから途中で終焉を迎えても気にすることはありません。なぜなら、憂いの元をたどれば家族への感謝なのですから、感謝の受け手である家族があなたの生き様や想いを最後はおもんばかるだけだからです。

 

自分の人生を少し立ち止まり一旦棚卸しを行い、その棚卸しの中で感謝を考える作業を終えると、不思議に心は軽くなります。夢とは違いますが、感謝を少しづつ形にする日々は、精神的豊かさをもたらせてくれます。そして、終焉の時まで、老いに身をゆだね充実した時間を過ごすことができると考えます。

 

楽しい人生を続けるお手伝い

私たちは、依頼者が人生を少し立ち止まって考えるきっかけを提供できればと考えます。そして、依頼者自身が終焉に向けて棚卸しを行うことをお手伝いさせて頂き、人生の終焉に向けて今以上に充実した楽しい人生を続けることができるよう、感謝を少しづつ形にするお手伝いができればと願っております。

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